収納代行サービスを検討する際、
「手数料がかかるのでは?」とコスト面が気になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に導入している企業の多くは、請求・入金管理にかかる人的コストが削減されることで、トータルではコストメリットが出ていると感じています。
本ページでは、収納代行サービス導入によってどれくらい人的コストを削減できる可能性があるのかを、代表的な業務と作業時間をもとにシミュレーション形式で解説します。
「感覚的に楽になる」ではなく、時間と金額に置き換えて考えることで、導入判断や稟議資料としても活用しやすくなります。
POINT
手数料だけで判断すると「高い」と感じることがあります。
一方で、請求・入金管理の工数が削減できれば、トータルコストは下がる可能性があります。
本ページでは、次のような内容を確認できます。
「自社の場合はどのくらい削減できそうか」をイメージしながら読み進めてみてください。
まず、シミュレーションを行ううえでの前提条件について整理します。
それでも、「今の業務にどれくらい時間を使っているのか」「導入するとどの工程が減りそうか」を整理するだけでも、導入判断はしやすくなります。
人的コスト削減を考える際の基本的な考え方は、非常にシンプルです。
人的コスト(円)= 作業時間(時間) × 時給換算(円/時間)
例えば、月に20時間かかっている業務で、時給換算が2,500円であれば、
20時間 × 2,500円 = 50,000円/月
となります。
この「作業時間」が収納代行導入によって減れば、それがそのまま人的コスト削減につながります。
シミュレーションでは、次のような時給換算を目安にします。
※ 実際には、自社の人件費や間接コスト(社会保険・管理工数)を加味して置き換えて考えるのがおすすめです。
収納代行サービスを導入すると、すべての業務がゼロになるわけではありませんが、時間を取られやすい業務ほど削減効果が出やすい傾向があります。
これらは件数が増えるほど比例して作業時間が増える業務であり、収納代行サービスの導入効果が最も出やすいポイントです。
まずは、比較的小規模なケースとして、月200件の請求が発生する場合を想定してみましょう。
| 業務内容 | 作業時間の目安 |
|---|---|
| 請求書作成・送付 | 約10時間/月 |
| 入金確認 | 約15時間/月 |
| 消込作業 | 約10時間/月 |
| 未収確認・対応 | 約5時間/月 |
| 合計 | 約40時間/月 |
人的コストに換算すると、
40時間 × 2,500円 = 約100,000円/月
となります。
先ほどの月200件の請求を想定したケースで、収納代行サービスを導入した場合の変化を見てみましょう。
収納代行導入後は、次のような業務が自動化・簡略化されます。
| 業務内容 | 導入後の作業時間 |
|---|---|
| 請求書作成・送付 | 約4時間/月 |
| 入金確認 | 約5時間/月 |
| 消込作業 | 約4時間/月 |
| 未収確認・対応 | 約2時間/月 |
| 合計 | 約15時間/月 |
月200件規模でも、年間で数十万円単位の人的コスト削減が見込める可能性があります。
次に、請求件数が増えた月1,000件規模を想定します。
この規模になると、収納代行導入の効果はより顕著になります。
| 業務内容 | 作業時間 |
|---|---|
| 請求書作成・送付 | 約40時間 |
| 入金確認 | 約60時間 |
| 消込作業 | 約40時間 |
| 未収確認・対応 | 約20時間 |
| 合計 | 約160時間/月 |
人的コスト換算:
160時間 × 2,500円 = 約400,000円/月
| 業務内容 | 導入後 |
|---|---|
| 請求書作成・送付 | 約15時間 |
| 入金確認 | 約20時間 |
| 消込作業 | 約15時間 |
| 未収確認・対応 | 約10時間 |
| 合計 | 約60時間/月 |
中規模以上になると、収納代行の月額費用や手数料を上回る削減効果が出るケースも珍しくありません。
さらに、事業成長期に多い月5,000件規模を想定します。
このフェーズでは、「人を増やすか、仕組みを変えるか」が大きな分かれ目になります。
人的コストは、「人を1人増やさずに済む」こと自体が大きな削減効果になります。
ここまでのシミュレーションから、次のような企業では人的コスト削減効果が出やすいといえます。
1つでも当てはまる場合、収納代行サービス導入による改善余地がある可能性があります。
収納代行サービスを検討する際、「手数料が高いかどうか」だけで判断してしまうのは要注意です。
比較すべきなのは、
特に、人的コストは普段は見えにくいが、確実に発生しているコストです。
最後に、次の3点を自社の数字に置き換えてみてください。
これだけでも、「収納代行サービス導入を検討する価値があるかどうか」の大まかな判断材料になります。
収納代行サービスは、単なる「外注コスト」ではなく、業務を仕組みで支えるための投資です。
人的コストを可視化し、業務フロー全体で考えることで、自社にとって最適な判断がしやすくなります。
次は、どの収納代行サービスが自社に合うのかを、具体的に比較・検討してみてください。
A. 請求件数が月数百件を超える規模であれば、人的コストの削減額が手数料を上回り、トータルコストが下がるケースが非常に多いです。中規模(1,000件以上)の事例では、月100時間程度の削減により年間で数百万円単位のコスト改善に繋がっている実例もあり、単なる支払手段の追加以上の投資効果が期待できます。
A. はい、請求書発行や入金データの自動取得が始まれば、初回のサイクルから明確に作業時間の変化を実感いただけます。特に月末月初に集中していた「通帳との照合」や「手作業の消込」といった重い業務が自動化・平準化されるため、現場担当者の時間的・心理的負担の軽減に即座に寄与します。
A. 採用・教育コストや、入力ミスによる誤督促のお詫び対応にかかる工数、そして「督促業務に伴う精神的ストレス」という目に見えない負荷があります。これらを考慮すると、単純な時給換算による試算以上の削減効果が得られることが多く、組織全体の生産性向上にも大きく貢献します。
A. 可能です。むしろ決済手段が多様な企業ほど、バラバラな入金データを管理画面で一元管理できることによる削減効果が大きくなります。手段ごとに入金確認の手順を使い分ける手間がなくなるため、確認工程が劇的にシンプルになり、人為的ミス(二重消込など)の防止にも繋がります。
A. はい、多くの収納代行サービスは大量データの一括処理を前提に設計されているため、件数が数倍に増えても作業負担は比例して増えません。「人を1人増やさずに済む」こと自体が強力な利益率向上要因となり、事業の拡大スピードを落とさずに安定した管理体制を維持できるようになります。
ビジネスモデルによって必要な機能や決済手段は異なるため、業態に合ったサービス選定が重要。
ここでは定期課金型・都度決済型・企業間取引の3つのモデル別に、おすすめの会社を紹介します。


月謝や会費などの請求・回収業務負担を軽減したい企業
(例:ITサービス、スクール、ジム、
保険会社)


商品の都度請求・入金確認に時間や手間がかかる企業
(例:健康食品販売、化粧品販売、
アパレル販売)


支払サイトや契約条件が取引先ごとに異なる企業
(例:BtoBサービス、製造、建設業)