ECサイトや通販事業では、受注ごとの決済処理や入金確認を正確かつスピーディーに行うことが重要です。
しかし、銀行振込や手作業での入金確認を中心に運用していると、消込や未払い対応に手間がかかり、受注件数が増えるほど業務負担も大きくなりがちです。
また、購入者が希望する決済手段を用意できていないと、購入直前で離脱されてしまうケースもあります。
売上機会を逃さず、受注から出荷までの流れをスムーズに進めるためには、決済と回収の仕組みを整えることが重要です。
こうした課題の解決策として注目されているのが、EC・通販向けの出納代行・収納代行サービスです。
クレジットカード、コンビニ払い、後払い、スマホ決済などを組み合わせることで、購入者の利便性を高めながら、事業者側の入金管理や未回収対応も効率化しやすくなります。
本記事では、EC・通販で出納代行サービスを導入するメリットや選定ポイント、導入時の注意点、対応できる事業者について整理します。
EC・通販では、購入者が希望する支払い方法を選べるかどうかが、購入完了率に大きく影響します。
クレジットカードで支払いたい人もいれば、コンビニ払いを希望する人、後払いを選びたい人もいます。
こうしたニーズに対応できないと、商品をカートに入れていても、決済画面で離脱されてしまう可能性があります。
出納代行サービスを導入すれば、クレジットカード、コンビニ払い、スマホ決済、後払いなど、複数の決済手段をまとめて導入しやすくなります。
これにより、購入者が自分に合った方法で支払いを完了しやすくなり、売上機会の損失を防ぎやすくなります。
特に、EC・通販は都度決済が中心になるため、会費ビジネスのような継続課金以上に、購入時点で決済を完了しやすいかが重要です。
幅広い決済方法を用意できることは、販売機会の最大化につながる大きなメリットといえるでしょう。
EC・通販では、入金確認後に発送する前払い方式だけでなく、コンビニ後払いや請求書払いなどを導入するケースもあります。
しかし、後払いの導入を検討する際には、未入金や督促対応の負担が気になる事業者も多いはずです。
出納代行サービスの中には、後払い決済や保証型サービスに対応しているものもあり、与信、請求、督促、立替払いなどをまとめて任せられる場合があります。
こうした仕組みを活用すれば、未回収リスクを事業者側だけで抱え込まずに済み、より安心して販売機会を広げやすくなります。
また、銀行振込やコンビニ払いなどでも、支払い状況を把握しやすくなることで、未入金注文への対応を早めやすくなります。
未払いが発生した際の対応フローを整えやすい点も、出納代行サービスを導入する利点です。
受注件数が増えると、どの注文が支払い済みで、どの注文が未入金かを確認する作業だけでも大きな負担になります。
特に銀行振込中心の運用では、入金名義と注文者名の照合や、金額確認、消込処理に時間がかかりやすくなります。
出納代行サービスを導入すれば、決済ステータスや入金データをまとめて確認しやすくなるため、こうした確認作業の効率化が期待できます。
手作業での照合作業を減らすことで、受注処理のスピードアップや、担当者の負担軽減につながります。
また、EC・通販では、入金確認が完了しないと出荷指示を出せないケースも多いため、決済情報と受注処理が連動しやすいことは大きなメリットです。
入金確認の遅れが出荷遅延につながらないよう、決済と受注の流れを整えやすくなります。
EC・通販で出納代行サービスを選ぶ際は、単に決済手段の数だけで判断するのではなく、自社の商材や顧客層、受注フローに合っているかを確認することが重要です。
購入者の利便性を高めるだけでなく、事業者側の回収業務や受注処理を無理なく効率化できるかがポイントになります。
まず確認したいのは、対応している決済方法が十分かどうかです。
クレジットカード、コンビニ払い、後払い、スマホ決済、銀行振込など、どの決済手段が必要になるかは商材や顧客層によって異なります。
若年層向けの商材ではスマホ決済との相性が良い場合もあり、高齢層向け通販ではコンビニ払込票や後払いのニーズが高い場合もあります。
自社の利用者に合った決済方法を選べるかは重要な比較ポイントです。
次に、後払い・保証型サービスの有無も確認したいところです。
後払いを導入すると、購入者の安心感につながりやすい一方で、未回収リスクや督促業務が課題になりやすくなります。
保証型サービスがあるか、未回収時の対応まで支援してもらえるかによって、運用負担は大きく変わります。
また、入金確認や消込のしやすさも重要です。
管理画面で決済状況を把握しやすいか、売上データや入金データを出力しやすいか、キャンセルや返金処理に対応しやすいかなどは、日々の受注処理に直結します。
受注件数が増えても無理なく運用できるかを確認することが大切です。
さらに、ECカートや受注管理システムとの連携も見逃せません。
ECカートや受注管理システムとスムーズに連携できれば、注文情報、決済情報、入金確認、出荷指示までをつなぎやすくなります。
API連携やCSV連携、標準プラグインの有無などは、導入後の運用効率に大きく影響します。
最後に、入金サイクルや手数料も確認しておきたいポイントです。
決済手段が増えても、入金までの期間が長すぎると資金繰りに影響が出ることがあります。
手数料の安さだけでなく、売上機会の拡大や未回収リスクの抑制なども含めて、総合的に判断することが重要です。
出納代行サービスによって、対応できる決済手段は異なります。
クレジットカード、コンビニ払い、スマホ決済、後払いなど、選べる方法が多いほど便利に見えますが、自社の顧客層に合っていなければ十分な効果が出ないこともあります。
たとえば、若年層を中心とした商材ではスマホ決済やカード決済が重要になりやすく、一方で紙の請求書やコンビニ払いを好む層もあります。
想定顧客に合わない決済手段しか用意できないと、購入離脱や未回収の原因になることがあります。
そのため、導入前には、どの決済手段が主力になるのか、補完的に何が必要かを整理しておくことが重要です。
多様な決済方法に対応できるかだけでなく、実際の顧客ニーズに合っているかを確認しましょう。
EC・通販では、売上が立ってから実際に入金されるまでのタイミングが資金繰りに大きく影響します。
出納代行サービスごとに、締切日や入金日、還元サイクルは異なるため、自社の運用に合っているかを事前に確認する必要があります。
特に、仕入れや発送費用が先に発生するビジネスでは、入金サイクルが長すぎると運転資金に影響が出ることがあります。
手数料だけを見て選ぶのではなく、実際の入金タイミングまで含めて比較することが大切です。
また、締切日を過ぎた注文が次回入金扱いになるなど、運用上のルールを把握しておかないと、売上管理や経理処理にズレが出る可能性があります。
日々の受注量が多い事業者ほど、こうしたスケジュール面の確認は重要です。
出納代行サービスを導入しても、ECカートや受注管理システムと連携しにくい場合、手作業が多く残ってしまうことがあります。
注文情報を別で確認し、決済状況を別システムで確認し、さらに出荷処理を手作業でつなぐような運用では、導入効果が十分に出にくくなります。
そのため、導入前には、現在使っているECカートや受注管理システムと連携しやすいかを確認することが大切です。
標準連携があるか、CSVでデータを取り込めるか、APIでつなげられるかなどは、日々の運用効率に大きく関わります。
また、連携できるかどうかだけでなく、実際にどの範囲まで自動化できるかも重要です。
注文受付、決済確認、入金確認、出荷指示までをどこまでつなげられるかを見ておくことで、導入後の手間を減らしやすくなります。
以下では、公式HP上でEC・通販向けの決済、収納、後払い、コンビニ払いなどへの対応が確認できる事業者を中心に、EC・通販で導入しやすい出納代行サービスをご紹介します。
購入者向けの決済手段を増やしたい場合や、入金確認・未払い対応の負担を減らしたい場合の参考にしてください。
電算システムは、EC・通販向けの決済・収納代行サービスを幅広く展開している事業者です。
公式サイトでは、コンビニ収納代行、電子バーコードマルチ決済、SMSを利用した決済、口座振替、クレジットカード決済、アプリ払込票決済など、幅広い決済手段を案内しており、都度決済型のEC・通販と相性が良い構成になっています。
加えて、債権保証型コンビニ決済サービス「DSK後払い」も展開しており、未回収リスクを抑えながら販売しやすい点も特徴です。
購入者ごとに希望する支払い方法が異なるEC・通販では、決済手段の多さが購入完了率に直結しやすくなります。
電算システムは、複数の決済手段をまとめて導入しやすく、請求書作成代行や返金・送金業務などの周辺業務にも対応しているため、受注後の運用まで含めて効率化したい事業者に向いています。
| 会社名 | 株式会社電算システム |
|---|---|
| 本社所在地 | 【東京本社】東京都中央区八丁堀2-20-8 八丁堀綜通ビル 【岐阜本社】岐阜県岐阜市日置江1-58 |
| 電話番号 | 03-3206-6556 |
| サービスページ | https://www.dsk-ec.jp/ |
GMOペイメントゲートウェイは、EC・通販サイト向けの総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」を提供しています。
公式サイトでは、クレジットカード決済やコンビニ決済など、さまざまな決済方法を選択できる通販・ECサイト向けの総合決済システムと案内されており、ネットショップや通販、ECサイトの構築から運用まで幅広く提案できる点が特徴です。
また、セキュリティや運用支援にも力を入れており、営業担当がヒアリングから開発、運用開始まで一貫して支援するとされています。
決済手段の拡充だけでなく、安定運用やセキュリティ面も重視したいEC事業者や、事業拡大に合わせて総合的な決済基盤を整えたい通販事業者に向いています。
| 会社名 | GMOペイメントゲートウェイ株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 公式HPをご確認ください |
| 電話番号 | 公式HPをご確認ください |
| サービスページ | https://www.gmo-pg.com/service/mulpay/ |
ペイジェントは、三菱UFJニコスとNTTデータの合弁会社として展開されている決済代行サービスです。
公式サイトでは、導入実績約13,000社とされており、ネットショップに必要なクレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済、QRコード・バーコード決済、国際決済などを一括導入できると案内されています。
EC・通販では、複数の決済手段を個別に契約・管理するのは手間がかかるため、一括導入できる仕組みは大きなメリットです。
ペイジェントは、幅広い支払い方法をまとめて導入したい事業者や、決済導線を整理して購入完了率を高めたい事業者に向いています。
大手グループの安心感を重視したいケースでも比較しやすい候補です。
| 会社名 | 株式会社ペイジェント |
|---|---|
| 本社所在地 | 公式HPをご確認ください |
| 電話番号 | 公式HPをご確認ください |
| サービスページ | https://www.paygent.co.jp/ |
ゼウスは、SBIグループの決済代行会社として、EC・通販向けの各種決済サービスを提供しています。
公式サイトでは、クレジットカード決済代行サービスを中心に、豊富な実績と高セキュリティなシステム提供を強みとしており、24時間365日対応のカスタマーサポートも案内されています。
EC・通販では、事業者側だけでなく購入者側にとっても、決済時の安心感や問い合わせしやすさが重要になることがあります。
ゼウスは、サポート体制や安定運用を重視したい事業者に向いており、特に中小規模のEC事業者でも導入を検討しやすい決済代行の候補といえるでしょう。
| 会社名 | 株式会社ゼウス |
|---|---|
| 本社所在地 | 公式HPをご確認ください |
| 電話番号 | 公式HPをご確認ください |
| サービスページ | https://www.cardservice.co.jp/ |
NP掛け払いは、ネットプロテクションズが提供するBtoB・企業間後払い決済サービスです。
公式サイトでは、掛売りにおける請求業務をすべて代行し、未回収リスクも保証すると案内されており、累計取引件数や導入企業数も訴求されています。
購入企業向けページでは、支払い方法としてコンビニ払い、銀行振込、口座振替の3種類が用意されていることも示されています。
BtoC通販というよりは、法人向けECやBtoB通販、業務用商材のオンライン受注と相性が良いサービスです。
法人向け取引では、請求書払いの需要が高い一方で、未回収リスクや請求管理の負担が課題になりやすいため、与信・請求・回収までまとめて外部化したい事業者に向いています。
| 会社名 | 株式会社ネットプロテクションズ |
|---|---|
| 本社所在地 | 公式HPをご確認ください |
| 電話番号 | 公式HPをご確認ください |
| サービスページ | https://np-kakebarai.com/ |
EC・通販にとって出納代行サービスは、購入者の希望に合った決済手段を用意し、売上機会を逃さないための重要な仕組みです。
クレジットカード、コンビニ払い、後払い、スマホ決済などを整えることで、購入完了率の向上が期待でき、あわせて未払い対応や入金確認の負担も減らしやすくなります。
また、EC・通販では、決済の多様化だけでなく、受注から入金確認、出荷までの流れをどれだけスムーズにつなげられるかも重要です。
BtoCとBtoBでは適したサービスが異なるため、各社の特徴を比較し、自社の商材や顧客層、受注フローに合ったサービスを検討してみてください。
A. 主にAPI連携またはCSVファイルによる連携で行われます。API連携に対応した出納代行サービスであれば、注文確定と同時に決済ステータスが自動更新されるため、手動でのデータ取込作業が不要になります。自社が利用しているシステムに標準対応(プラグイン等)しているかを確認するのが、スムーズな導入のポイントです。
A. クレジットカード決済は必須ですが、近年は「スマホ決済(PayPay等)」や「コンビニ後払い」の需要も非常に高いです。特に初めて利用するショップでは、カード情報を入力せずに済む後払いやスマホ決済が安心感に繋がり、成約率(CVR)の向上に大きく寄与します。自社のターゲット層の利用習慣に合わせて手段を選択することが重要です。
A. 債権保証型の出納代行サービス(後払い決済)であれば、購入者が支払わなかった場合でも、代行会社が売上金を100%立て替えて支払う仕組みがあります。事業者は未回収リスクを気にせず商品を出荷できるため、督促業務の負担をなくし、売上拡大に専念できるという大きなメリットがあります。
A. 入金通知をリアルタイムで受け取れる設定や、システム連携を強化することで解決できます。特にコンビニ払いや銀行振込において、入金完了の信号が即座に自社の受注管理システムへ飛ぶように構築すれば、確認のタイムラグを最小限に抑えられ、リードタイムの短縮と顧客満足度の向上につながります。
A. はい、多くのサービスでは代行会社の管理画面上で「キャンセル・金額変更」の手続きが可能です。クレジットカードであれば売上の取消処理が行われ、コンビニ払いの場合は代行会社が返金業務(送金代行)をサポートするプランもあります。実務上、返品対応は必ず発生するため、キャンセル処理の操作性も比較ポイントとして確認しておきましょう。
ビジネスモデルによって必要な機能や決済手段は異なるため、業態に合ったサービス選定が重要。
ここでは定期課金型・都度決済型・企業間取引の3つのモデル別に、おすすめの会社を紹介します。


月謝や会費などの請求・回収業務負担を軽減したい企業
(例:ITサービス、スクール、ジム、
保険会社)


商品の都度請求・入金確認に時間や手間がかかる企業
(例:健康食品販売、化粧品販売、
アパレル販売)


支払サイトや契約条件が取引先ごとに異なる企業
(例:BtoBサービス、製造、建設業)